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相手が浮気をしている場合、またはしている可能性があることが分かった場合、ショックを受けると同時に裏切られた気持ちになるでしょう。
またお子さんがいる場合や、2人で貯めた生活費を使い込むようなことがあれば、なんとかして仕返しをして困らせてやりたいと思うものです。
しかし仕返しの方法を誤ると、相手どころか自分にも跳ね返ってくるうえ、人生を台無しにしてしまう可能性もあります。
当記事では、相手に浮気を後悔させる適切な方法とやってはいけない方法、婚姻の継続が難しいと判断したときの離婚の方法について解説します。
相手の浮気で悩んでいらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください。
夫が浮気をしていることが分かった場合、気持ちが落ち込んだり、いやな気持になったりすることがあるでしょう。
その際、相手にも同じ気持ちにさせてやりたいと思うことがありますよね?
しかし、方法を誤ると相手を必要以上に傷つけるだけでなく、自分自身に跳ね返ってきてしまう危険性があります。
そこで、自分自身を傷つけないよう夫に浮気を後悔させる方法をご紹介します。
相手の浮気を責めると、たちまち機嫌が悪くなり、後悔するどころか開き直って反省しない場合があります。
また、こちらの勘違いだったという可能性もゼロではありません。
怒りたい気持ちはわかりますが、まずは一旦落ち着いて、相手に対して通常通りふるまいましょう。
「あの女性とはよく手をつないで歩いているみたいだけど、仲良しなの?」
「クレジットカードの明細にホテルの宿泊代が記載されていたけど、最近はよく一人で旅行に行くの?」
とあくまで通常の声色で聞いてみます。
人間は、予想と正反対の対応をされた場合、大きく動揺したり恐れたりすることがほとんどです。
通常なら怒りながら言われるだろうセリフをいつも通りに伝えると、きっと相手も動揺するでしょう。
その後は、通常通り振舞いつつ、だんだん口数を少なくしていけば、恐れを感じた相手が後悔して謝罪をしてくるかもしれません。
思いきって自身の気持ちを打ち明けてみましょう。
相手を大切に思っているからこそ、自分は相手にどのようなことをされてどのような思いをしたのか?
落ち着いて優しく伝えます。
怒りの感情に任せて自分の主張ばかりすると、相手も心を閉ざしてしまいます。
とはいえ、このままなかったことにして自分だけ我慢することは、後の結婚生活を考えても適切とはいえません。
相手も悪気があって女性と親しくしたわけではないかもしれませんし「ほんのちょっとなら……」と軽い気持ちで浮気した可能性もあります。
その際に、自分が傷ついていることを相手に伝えることで、理解して止めてくれるかもしれません。
思っていることは言わなければ伝わらないため、きちんと話し合いをしましょう。
家族間のトラブルは、じっくりゆっくり話し合って解決することが望ましいですが、相手が自身の話を聞いてくれない場合もあります。
そのようなときは、思いきって距離を置くことも大切です。
相手へ別居したい旨を伝えましょう。
驚いた相手は、後悔して謝罪する可能性があります。
しかし、何度も浮気をされる場合は、やはり別居を強行したほうが良い場合もあります。
お互いの存在が当たり前になれば、感謝の気持ちや尊重する気持ちがだんだん薄れていくものです。
そのため一度距離を置くことで、改めてお互いを大切に思う気持ちが生まれるのではないでしょうか?
浮気をされた自分も、相手の姿を見るたびにもやもやした感情が消えないならば、距離をおくことで気持ちが切り替わるかもしれません。
浮気をされてモヤモヤといやな気持になるのは、非常に損ですし何よりご自身の貴重な時間がもったいないです。
そこで、相手のために頑張る回数を減らしてはいかがでしょうか?
相手のために、家事や育児を毎日必死で頑張っている方もいらっしゃるでしょう。
後悔させたいと思う気持ちの奥には、
「これだけ相手を愛しているのに!これだけ尽くしているのに何故報われないの?」
という考えがある可能性があります。
そのため、相手のために頑張ることをやめて、自分が楽しくなることに専念しませんか?
夕方以降はどこか近所や隣町へ遊びに出かける、お子さんがいるなら、相手を抜きにして週末思いっきり遊ぶ!
など息抜きをしましょう。
相手のために食事やお弁当を作っている場合は、
「疲れたから、しばらくは自分で用意して食べてね」
と伝えて自身の仕事を減らします。
だんだんと居心地の悪さを感じてきた相手から、後悔と謝罪の気持ちが聞けるかもしれません。
自分磨きに専念して、以前よりもうんと美しくなりましょう。
女性であることのメリットは、美しくなるために遅すぎるということはないということです。
出かけるときは、普段と違う化粧をして明るい新品の洋服を着て、普段は行ったことのない場所へお出かけしてみましょう。
お出かけ以外にも、新しい習い事を始めたり旅行へ出かけたり、とにかく新しいことに挑戦します。
人は、新しい刺激に触れ続けることで脳が活性化し、いつまでも健康で美しくなれると言われています。
実際に、新しいことに挑戦し続けているご老人なかで、脳の思考レベルが20~30歳代の若者と同じだった方がいるという研究結果も出ています。
好き勝手なことをしている相手は放っておいて、いかに自身が楽しく生きるか?という考え方に切り替えましょう。
浮気をされたら誰しもが不快に感じ、相手にも同じ目にあわせてやりたくなります。
しかし、少なくともこれだけは決して実行してはいけない方法があります。
最悪、相手よりも自身の方がダメージを受ける可能性があるため、注意が必要です。
仕返しとして、自分自身も浮気をするのはおすすめしません。
相手に対して何も言えなくなってしまうばかりではなく、仕返しのために利用した、自身の浮気相手も傷つけてしまいます。
浮気した瞬間は気持ちが晴れるかもしれませんが、あくまでも一瞬です。
自分自身がだんだん罪悪感に苛まれる可能性がありますし、相手も後悔するどころかますます浮気に拍車をかけるでしょう。
少しグチをこぼす程度なら問題はありませんが、友人や家族に対して相手がいかにひどい浮気をしているか、どれだけ自分を傷つけられているかを語り、味方に付けつつ攻撃してはいけません。
浮気はあくまでも自身と相手のみの問題であり、周りは関係ありません。
聞かされた周りの友人や家族もいやな気持ちになりますし、相手を必要以上に傷つけることにつながります。
また人は、自身が傷ついたりいやな思いをしたりした場合、起こったことの5割増しで大げさに話すものです。
ちょっとしたグチ程度にとどめるか、気持ちが落ち着いたときに、ありのままの事実を周りの人に話して相談するようにしましょう。
相手に浮気をされてしまった方のなかには、自分が完璧な妻になれなかったからと自身を責める方がいらっしゃいます。
しかし、決して自分を責めてはいけません。
責めることで相手への執着が強いことを示してしまい、相手が調子に乗って再び自己中心的な振る舞いをする恐れがあります。
悪いのは浮気をした相手なのであって、自分ではありません。
責めるのはやめましょう。
浮気した彼氏を後悔させるために、怒りや悲しみの感情に任せて犯罪に手を染めるのは、決して許されることではありません。
相手の浮気が原因で事故を起こし、たびたびニュースになることがあります。
浮気相手の女性を包丁で刺す、相手へ暴力をふるうなど、相手や自身だけでなく周りの人の人生も壊します。
一時の感情に左右されないよう、相手へ併存しなくても済むよう日頃から新しいことに挑戦してイキイキとした人生を歩むことが大切です。
相手が浮気をしてどうしても許すことができない場合や、婚姻の継続が難しいと感じた場合は、離婚するという選択肢もあります。
離婚するには主に3種類の方法があり、夫婦同士で冷静に話し合えるかどうかで選択
すべき離婚方法が異なります。
夫婦同士が話し合いを行って行う離婚です。
市役所へ離婚届を出すことで離婚が成立する、最も一般的な離婚方法です。
夫婦二人が合意していれば、離婚届に必要事項を記載して提出する以外に必要な条件はありません。
相手が離婚に合意しない、DVなど夫婦で離婚の話し合いができないときなどに、家庭裁判所の調停委員が間に入って離婚の協議を行います。
2名の調停委員が夫婦二人の言い分を聞き、問題を整理したり感情的な対立を調整したりしつつ、話し合いを進めます。
最終的には、夫婦の状況から判断し、破綻していると認めた場合は、慰謝料・財産分与・子供の親権についての話し合いが行われます。
また離婚調停の申し立てがされると、第一回目の調停日時と出頭要請が記載された「調停期日呼出状通知」が家庭裁判所から送られ、拒否すると5万円以下の過料を取られます。
この出頭要請により、合意しない相手を第三者がいる話し合いの場へ持ち込めます。
浮気をした相手のなかには、適当にごまかしていればそのうち妻の熱も冷めるだろうと高をくくっている人もいらっしゃいます。
そのような人を調停の場へ出すことで、自身の覚悟が見せつけられるほか、離婚に合意せざるを得ない状況を作り出せるでしょう。
第三者が間に入り調停の場を設けたにもかかわらず、結果は不成立、また合意に至らなかった場合は、審判で異議申し立てが出た場合に、裁判所へ離婚の訴訟を起こすことができます。
その後、裁判で離婚が決まれば離婚が認められます。
裁判離婚では、自身と相手の双方が弁護士を探して争います。
そのため依頼する弁護士を探す際は、離婚事情に強く実績が豊富な人に依頼すると良いでしょう。
さらに、自身も「浮気の証拠集め」に力を入れる必要があります。
有力な証拠があればあるほど裁判では有利になるため、主に以下について集めておくことをおすすめします。
◆相手からされて不快に感じた行動記録
◆相手とのけんかや暴言を録音する
◆相手が浮気している現場写真
自身では集めることが難しい場合は、浮気調査に強い「探偵事務所」へ依頼してみましょう。
浮気しているところの現場写真はもちろん、裁判で慰謝料を勝ち取るためのアドバイスまで対応してくれるところがあります。
裁判を起こすには、まず調停離婚から。
ただし、相手が行方不明の場合や心神喪失の場合は除きます。
裁判離婚で離婚が認められる原因は、民法第770条にて以下のように定められています。
“(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。“
【引用】「e-gov法令検索~民法~」(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089)
ただし上記の状況下にあっても、婚姻が継続できると判断された場合は、離婚の請求が棄却されることがあります。
また裁判中に配偶者が「離婚したい」という自身の思いを全面的に受け入れてくれた場合は、裁判を途中で中断させ「認諾離婚」が成立します。
※当章では相手を「配偶者」と記載します。
既婚者が、配偶者以外の人と自由な意思のもと性的関係を持った場合や夫婦の貞操義務を怠った場合などは、不貞行為とみなし、離婚が認められる場合があります。
夫婦の貞操義務とは、夫婦がお互いに配偶者以外の人と性的な関係を持ってはいけないことを指し、結婚した時点で課せられる義務です。
ただし、以下の場合は不貞行為とみなされない場合があります。
◆配偶者が浮気相手とは性的関係にない
◆性的関係になる可能性はあるが、実際には性的関係にない
◆自由な意思に反して一方的に性的暴行を受けた
悪意の遺棄とは、配偶者が結婚における義務を怠ることを指します。
例えば配偶者が、正当な理由がなく同居しなかったり生活費を入れなかったりなど、配偶者の生活を保障しない場合は離婚の正当な原因として認められる場合があります。
しかし、以下の場合は悪意の遺棄とはみなされないため注意が必要です。
◆単身赴任や病気療養を目的とした別居
◆お互い合意のうえでの一時的な別居
◆相手からの暴力を避けるために家を出る
3つ目の「相手からの暴力を避けるために家を出る」は、あなた自身が相手に暴力や暴言をふるった場合、逃れるために相手が家を出て帰ってこないケースのことです。
相手が家に帰ってこない場合、自身にも落ち度がなかったか確認しておいた方が安心です。
相手の浮気で重度の精神病を患い、生活を維持できなくなった場合は正当な離婚の原因として認められる場合があります。
例えば統合失調症や認知症、アルツハイマー病なども当てはまります。
しかし投薬などで回復の見込みがある場合や、短期間による治療などの場合は重い精神病ではないとされ、離婚が認められないこともあります。
失踪や家出など、配偶者の生死が3年以上明らかにならない場合は、離婚が認められる場合があります。
消息不明や生きているかわからない場合なども当てはまります。
生死不明を認めてもらうには、最後に相手とコンタクトが取れたのはいつであったかを表す証拠が有効です。
例えば消印付きの手紙や電話の着信履歴などがあります。
ここまでの理由に当てはまらなくとも、夫婦関係が事実破綻しており婚姻の継続が困難だと判断された場合も、離婚の正当な理由として認められる場合があります。
例えば以下のような理由があります。
◆浮気を咎めたことによる暴力・精神的虐待
◆浮気相手にお金をつぎ込み、浪費や借金がかさんだ
◆浮気相手のところへ入り浸り、家庭をかえりみなくなった
裁判は、心身ともに大きな負担を自身に強いることになります。
そのためできるだけ短期間で決着をつけ、離婚を認めてもらわなければなりません。
裁判を自身にとって有利になるように進め、離婚を認めてもらうようにする、および慰謝料を請求できるようにするポイントについて解説します。
裁判で離婚を認めてもらうには、相手が浮気をしている、または不貞行為を行ったという事実が必要です。
事実を証明するには証拠が不可欠であり、証拠が多いほど裁判は有利になります。
例えば以下のようなものがあり、上に行くほど有力な証拠となります。
高 |
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浮気現場が写った写真・ビデオ |
浮気を認める旨の言葉が入った録音データ |
不貞行為を行ったことを認める手紙やメモ、日記 |
ホテルに入ったことを示したGPS記録 |
探偵事務所の担当者など第三者による証言 |
浮気相手とのメール、通話履歴 |
浮気相手からの手紙や贈り物 |
浮気相手と宿泊した際のクレジットカードの明細 |
低 |
有力な証拠であるほど収集は難しく、一日中または数日間かかる場合もあります。
また自力で集める場合、浮気相手にプライバシーの侵害で訴えられる場合や、気づいた相手から非常に強く警戒され、後の証拠集めが難しくなる危険性もあります。
自力で集めることが困難な場合は、浮気調査の実績が豊富な「探偵事務所」に在籍しているプロへの依頼をおすすめします。
裁判は、必ず法律の専門家である弁護士に依頼する必要があります。
また離婚裁判の実績が豊富な弁護士なら、代理人として手続きを依頼したり、裁判において有利に進めてくれたりなどが期待できるでしょう。
裁判の前に無料相談などを活用することで、協議離婚に持ち込む方法や婚姻を継続するためのアドバイスをもらうこともできます。
そして弁護を依頼する場合に大切なことは、弁護士にすべてを丸投げしないことです。
少しでも調停や裁判の仕組みについて勉強し、判決の基準となるものの情報収集や、質問に答えられるようシミュレーションすると良いでしょう。
また身近に経験者がいらっしゃれば、ぜひ相談してみてください。
相手が浮気をしたときの対処法について解説しました。
お互いを信じて円満な家庭を築いていこうと誓ったにもかかわらず浮気をされれば、誰しもが悔しくて怒りを感じてしまうのは当然です。
ただしその怒りの鎮め方を誤れば、相手や周りを必要以上に傷つけ、人生を台無しにしてしまう可能性があります。
負の感情は、できるだけ自身の成長やレベルアップに向けるように意識することが大切です。
しかし、相手からの暴力や生活費の使い込みなどで生活が立ち行かなくなった場合は、すぐに自身の身の安全を確保し、離婚へ向けて手続きを進める必要があります。
調停離婚や裁判離婚の際は、相手の浮気現場における証拠が非常に有力となるため、ぜひ弁護士と探偵事務所との協力要請を検討してみてください。